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障害者施設で1352人が虐待被害 厚労省「通報徹底された」

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厚生労働省は12月20日、2022年度に都道府県・市町村が対応した障害者虐待の状況を発表した。障害者福祉施設職員による虐待として通報されたのは4104件で、そのうち自治体が虐待と認めたのは956件、被害者は1352人だった。いずれも過去最多を更新した。

 

21年度の障害報酬改定で、虐待防止の責任者を明確にすることなどを施設に義務付けたため、厚労省は「虐待を見逃がさず通報することが徹底された」とみている。24年度の報酬改定では、虐待防止の取り組みが不十分な場合に減算する方針だ。

 

被害者のうち死亡したのは2人。過去5年間は被害者が600~900人台で推移していたが、今回初めて1000人を超えた。

 

被害者の内訳は男性が64%、障害種別では知的障害が73%だった。虐待の類型(複数回答)は身体的虐待が52%で最も多かった。

 

虐待と認められた956件を事業所の種別でみると、障害者支援施設(入所)とグループホームの合計で半数を占める。いずれも前年度より5割増えた。

 

虐待の加害者は1098人で男性が70%を占める。雇用形態では正規職員が52%。年齢は60歳以上が21%で最も多く、50代、40代がそれに続く。

 

家族による虐待は通報が8650件、認定されたのが2123件で、被害者は2130人。いずれも過去最多だった。

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